2020.05.19
お知らせ
新型コロナウイルス感染を防ぐ運営ガイドライン【ver.1】を作成しました
日本チャリティーショップ・ネットワーク(JCSN)は、安全なチャリティーショップ運営のための『新型コロナウイルス感染を防ぐ運営ガイドライン【ver.1】』を作成しました。
PDF版はこちら
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新型コロナウイルス感染を防ぐ チャリティーショップの運営ガイドライン 【ver.1】
作成:2020.5.19
日本チャリティーショップ・ネットワーク
新型コロナウイルスの感染拡大により、多くのチャリティーショップが休業しました。
チャリティーショップは社会貢献活動を目的とするだけでなく、実践の場でもあります。緊急時にあっても、その役割を果たしていけるよう、安全なショップ運営についてガイドラインを作成しました。各団体の基準を作成する上で参考にしていただければ幸いです。
新型コロナウイルスの情報、感染の広がりは刻々と変化していくことから、チャリティーショップの運営に関わる皆様からの意見も集め、必要に応じて改定していきます。
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1.ショップの安全・衛生管理
チャリティーショップは来店者にとって、楽しみや癒しの場となっています。来店者が安心して、気持ちよく過ごせるよう、レイアウトや衛生に配慮しましょう。
長期休業の後、準備のために最初にショップに入る時は、店舗周辺及び店内をチェックし、不審物や侵入者がなかったどうか確認しましょう。水道、電気、備品などもチェックしましょう。
【 販売エリア 】
• 歩行空間を広くとり、お客様が接触しないよう、棚やポールのレイアウトを工夫する
• 空気清浄器を設置しているショップは、適切な設置場所を再検討する
• 多くの来店者が来た場合は、店内への入場者数を制限する
• 店内は風通しよくし、気候のよい時には入り口、窓などを開放する
• 冷暖房を行うなど入り口を開放できない場合は、定期的に換気する
• 入り口にアルコールなどの消毒液を置く
• 不特定多数が頻繁に触れる場所(買い物かごの持ち手、ドアノブ、電気のスイッチ、電話、キーボード、レジ、蛇口など)を適宜消毒する
• 備品や販売品も、必要に応じアルコールなどで消毒する
• 試着室は当面使わないようにする
• お客様が密集しないよう気をつけ、適宜お声かけする
【 バックヤード 】
• 販売エリアと同様に、清潔を心がけ、スタッフやボランティアが間隔をとれるよう、人数制限するなど工夫する
• スタッフやボランティアが共用する水回り、トイレなどは頻繁に清掃する
• 食器やタオルなどの共用を避ける
• エプロンを使用する場合は共用せず、頻繁に洗濯する
【 寄付品 】
寄付品はチャリティーショップにとって大事な「価値あるモノ」ですが、衛生面から丁寧な対応が求められます。団体内で対応可能な形を検討しましょう。
• 寄付品の受け取りを一定期間休止する、または、「大切な価値あるもの」「洗濯済が確認されたもの」に限定して呼びかけるなど、対応可能な形を検討する
• ショップ再開と同時に、寄付品の大量寄付が予測されるため、寄付品の対応可否については、再開前から、ショップ前の掲示、留守電での案内、HPやfacebookでの告知などを行う
• 寄付品を受けた場合は、日光消毒やアルコールなどで消毒し、数日放置した後、マスク・手袋を着用して、仕分けをする
参考)新型コロナウイルスが物質の表面に残存する時間は、それぞれ最長で銅は4時間、段ボールは24時間、プラスチックや ステンレスは72時間(3日間)と報告されていますが、殺菌作用のある家庭用消毒液で殺菌することができます。(WHOウェブサイトより)
https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019/question-and-answers-hub/q-a-detail/q-a-coronaviruses
2.ショップに関わる人の健康・意欲の維持
チャリティーショップは運営者・スタッフ・ボランティア・寄付者・顧客など、さまざまな立場から関わる、大勢の「人」に支えられています。全ての関係者が健康を維持し、チャリティーショップを「安全な場」として維持できるよう、各団体で取り決めたガイドラインに基づいて協力を呼びかけていきましょう。
【 ショップ運営に関わる人 ー スタッフ・ボランティア 】
まず、自分たちの健康を守りましょう。ボランティアさんはショップ運営を支える大切な人ですが、ウイルスの感染拡大が懸念される期間は、参加について団体内で慎重に判断してください。本人が参加を希望する場合でも、ご家族などの心配もあるかもしれません。
• 自らの健康に常に留意し、毎朝検温する
• 発熱、喉の痛み、咳、強い倦怠感などの症状が見られる場合はショップに出ない
• 接客対応時はマスクを着用し、マスクの表面に触れないように気をつける
• エプロンは頻繁に洗濯する
• 必要に応じて、使い捨て手袋を着用する
• ショップで業務にあたる時は、こまめに手を洗う
• 休憩時に狭い場所で向かい合う飲食は避け、時間をずらして休憩する
• トイレなどのタオルの共用を避け、各自のハンドタオルを使用する
【 顧客 】
お客様はチャリティーショップでのお買い物や、スタッフや他のお客様とのコミュニケーションを楽しみにされていますが、ウイルスの感染拡大が懸念される期間は、長時間の滞在やコミュニケーションをある程度自粛してもらうようにしましょう。
• お客様に、入り口での手の消毒、店内でのマスクの着用(ない場合はハンカチを手に持つなど)を呼びかける
• お客様のおしゃべりや滞在が長い場合には、声かけをして協力してもらう
• スタッフは、お客様が一定の間隔を空けるよう配慮する
• ウイルスの感染拡大が懸念される期間は、試着は遠慮してもらう
3.ソーシャル・マーケティングとコミュニケーション
自然破壊が大規模に進む中、今後も新しい感染症は発生していくことが予測されます。どのような形のチャリティーショップのあり方が安全で安心な人々の参加を生み出していけるのか、考えていきましょう。
現時点では、チャリティーショップが衛生に配慮していること、安全な場であることを自信をもって言えるよう、ショップの対応策を公開し、スタッフやボランティアで守りましょう。また、安全を維持するためにお客様の協力が必要であることを伝えましょう。
• 再びショップに来てくれた人たちに、歓迎の気持ちを伝える
• ショップで実行している衛生管理の対応策を公開する
• 来店者に協力していただく事項を店内にわかりやすく掲示する
• これまでの掲示物を再検討し、当面は新型コロナウイルス対策のポスターを優先させ、みんなで協力して安全な場にしていこうという気持ちを高めていく
• ショップの売上は今年度大きく減少することが見込まれるが、ショップ売上中心の社会的貢献活動という形にとらわれず、ショップで募金の呼びかけを積極的に行うなど、新たな活動のあり方を検討する
以上